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【実録・HRケーススタディ】次世代管理職候補が増えない理由は「人数不足」ではなかった──研修受講データが示した意外な打ち手(2026年2月)

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「次世代の管理職候補を増やせ」と迫られても、なぜか候補者は増えない――多くの企業が陥るこの悩みの正体は、実は「人数不足」ではなく「特定グレード層の能力停滞」でした。
研修受講履歴と能力データを掛け合わせた分析で見えてきたのは、必須の階層別研修より「自由受講研修」の方が能力向上に寄与していたという意外な事実です。

実際の支援事例をもとにストーリー形式でお届けします。

第1幕:積み上がった「データの山」を前に

大手メーカーの人事戦略部に所属する佐藤部長は、ため息をつきながらPC画面を見つめていた。
そこには、数千人分の能力データが並んでいる。

組織の平均年齢は上昇し続け、経営層からはこう迫られていた。

「次世代の管理職が足りない。5年後、10年後のリーダーを今すぐプール(選抜)しろ」

「GROW360+」を導入し、社員のコンピテンシー(行動特性)は可視化されている。

データはある。だが──

「……ここから、どうやって候補者を『増やす』んだ?」

悩みは「データ不足」ではなかった。「データの使い方が分からない」ことだった。

統計の専門家もいない。自分も数字に強いわけではない。
結局、登用は「現場の評判」と「過去評価」に戻ってしまう。

第2幕:止まっていた「活用」を前に進める

「GROW360+」は、すでに導入され、全社のコンピテンシーデータは蓄積されていた。

しかし、その活用は、主にフィードバックや現状把握にとどまっていた。

「測定はできている。でも、『候補者を増やす』という経営テーマに、このデータをどう結びつければいいのかがわからない」
「何をすれば、管理職候補者が増えるのか?」

そこで佐藤部長は、改めてIGSの担当コンサルタントに率直に打ち明けた。

「正直にいうと、グラフを見ても『そうなんだ』で終わってしまうんです。分析って、専門家がやるものではないですか?うちには無理ですよ」

コンサルタントは答えた。

「多くの企業が同じところで止まります。でも、分析は高度なものではありません。実は、分析には、進む順番があるんです。順番さえ間違えなければ、経営テーマに接続できます。」

そういって示されたのが、4つのフェーズだった。

データ活用の4フェーズ

  1. 現状把握:今、どのような状態かを整理する

  2. 課題発見:「なぜそうなっているのか」を掘り下げる/仮説を立てる

  3. 施策検討:どの打ち手が効きそうかを検討する

  4. 効果検証:実施後、本当に変わったかを確かめる

「多くの企業は1の現状把握だけで3の施策を決めようとします。順番に進めれば、今回のテーマ『管理職を増やす』にアプローチできます」

蓄積されいたデータが、活用の日の目を見る時が来た。

第3幕:特定された「真の原因」

フェーズ1:現状把握

まず、管理職候補プールに入っている「高評価者」の能力データを分析。
すると、共通して高いスコアを示す特定のコンピテンシーが浮かび上がった。

フェーズ2:課題発見

次の問いはシンプルだった。

「なぜ、他の社員はこの能力が伸びていないのか?」

属性別に分析すると、特定グレード層で能力が停滞していることが判明。

佐藤部長は気づいた。

「この層を底上げできれば、候補者は自然に増える」

課題が「人数不足」ではなく、「能力停滞のボトルネック」にあることが見えた瞬間だった。

第4幕:自由受講研修に眠っていた「お宝」

フェーズ3:施策検討

では、その能力をどう伸ばすか。

IGSは、過去数年分の

・研修受講履歴
・能力スコアの経年変化

を突き合わせ分析を進めた。

その結果──

多額の予算を投じている必須の階層別研修よりも、「自由受講(手挙げ式)研修」の中の特定コンテンツの方が、ターゲット能力の向上に強く寄与していた。

「えっ、あの研修ですか?」

現場の直感とは逆だった。だがデータは、静かに事実を示していた。

第5幕:意思決定の舞台裏

佐藤部長は、役員会議でこう提案した。

「特定グレードに対し、この自由受講コンテンツを推奨プログラムとして強化展開します。過去データで最も能力向上に寄与しているからです」

「おそらく効くはずです」ではない。
「証拠があります」という提案だった。

施策は即承認された。

現在、プロジェクトはフェーズ4:効果検証に入っている。

「分析は専門家のためのものだと思っていました。でも今は、『納得感のある意思決定をするための武器』だと感じています」

結びに:データは「根拠」になる

この事例が示しているのは、高度な統計技術ではありません。

・順番を守ること
・仮説を持つこと
・経年データを活かすこと

それだけで、「なんとなくの育成」から脱却できるということです。

貴社のデータは、眠っていませんか?

「GROW360+」は、能力を測るだけのツールではありません。
組織が保有しているその他の経年データと組み合わせることで、

・ボトルネックの特定
・有効施策の発見
・効果検証の仕組み化

まで、つなげることが可能です。

「データは様々あるが、使い切れていない」
そう感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

貴社の「次の一手」を、データから一緒に描きます。

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