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【実録・HRケーススタディ】管理職の「表現力」が伸びない理由─「説明した」のに伝わっていない問題(2026年2月)

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本シリーズ「実録・HRケーススタディ」では、
IGSの営業担当が日々向き合っている実際の企業相談をもとに、

・人事と経営のあいだで何が起きているのか
・どこで判断や施策が止まりやすいのか
・それをどう整理し、前に進めているのか

を、できるだけ具体的にお伝えしています。

最近、お付き合いのある企業のうち3社ほどにGROWのデータを共有した際、類似の質問を受けました。

それは、管理職の「表現力」が、他のコンピテンシーと比べて低く出るという傾向についてです。

「うちの管理職って、経験もあるし仕事もできるのに、なぜ表現力が相対的に低く出るんでしょう?」

そもそも「表現力」とは何か

IGSの「GROW360+」では、表現力を次のように定義しています。

「自分の考えや思いはもちろん、どんなことでも相手が理解しやすいように伝えられる能力」

ポイントは、「話せる」「説明できる」ではなく、相手の理解に着地させるところまでを含んでいる点です。

そして、この「相手起点」の要素が、管理職になるほど落とし穴になります。

経験があるほど「圧縮」が難しくなる

私がよくお返しするのは、こんな話です。

管理職は長年の経験があるため、「何をどうすればいいか」を考えなくても、自動的にできることが増えます。

一方で若手は、その経験がありません。
だからこそ上司には、「10年間の人生ストーリーを1ページに圧縮して伝える」ような力が求められます。

この圧縮ができないと、説明は長くなり、情報は増え、文脈は飛びます。
結果として、相手は十分に理解しないまま「はい」で終わってしまう。

そして怖いのは、上司側には「丁寧に説明した(つもり)」という手応えだけが残ってしまうことです。

「十分説明した」と「足りなかった」のすれ違い

説明は、上司と部下のあいだで認識ギャップが生まれやすい領域です。

上司:「ここまで言えば分かるだろう」
部下:「言葉は聞いたが、どう動けばいいか分からない」

このギャップは、業務が忙しいほど放置されがちです。
部下が「分かった顔」をすれば、上司は説明が通ったと判断してしまいます。

ここで重要なのは、360度評価をしないと、この点に気づけない管理職がかなり多いということです。

上司は、自分の説明がどう受け取られているかを、日常業務だけでは検証できません。
むしろ、検証する仕組みがない限り、改善のきっかけが生まれません。

委任の場面に出る「説明の癖」は、想像以上に千差万別

実際に案件や仕事を委任する場面を観察すると、説明の仕方は本当にさまざまです。

・内容から話す人(とにかく手順・詳細が先)
・目的から話す人(狙い→背景→依頼事項の順)
・抽象度が高いところから話す人(理念・方針→現場への落とし込み)
・共通言語を使わず、自分だけの専門用語で話す人
・ずっと考えさせる余地を与えながら話す人(良くも悪くも)

どれが正しい/間違いというより、問題はここです。

相手の経験値・前提理解・不安ポイントに合わせて、説明の設計が変わっていないケースが多い。

つまり、表現力の低さは「話すのが苦手」ということではなく、「相手の理解が成立する形に変換する」という設計が不足している状態として現れます。

表現力は、本人の自覚だけでは伸びにくい

表現力は、成果指標に直結しにくいこともあり、本人が課題として自覚しづらい能力です。

むしろ短期的には、「言った」「送った」「共有した」で仕事が進んでしまうため、改善が後回しになります。

しかし中長期で見ると、表現力の差は次のような形で組織の課題として顕在化します。

・若手の理解度のばらつきが増える
・手戻りや確認が増える
・「言われていない」「聞いていない」が増える
・結果として、心理的安全性やエンゲージメントにも影響する

ここまで来ると、表現力は「コミュニケーションの話」ではなく、組織の生産性と育成品質の話になります。

表現力の課題は、データ化できる

表現力は抽象的に見えますが、実務上は

・誰が
・誰に対して
・どう伝わっているか

という構造を持っています。

だからこそ、360度評価などの他者データを使うことで、本人の自己認識だけでは見えないギャップを可視化できます。

私たちは、こうした管理職の「表現力」を含む課題を、現場で使える粒度でデータ化し、改善の議論につなげる支援を行っています。

もし

「自社でも似た傾向がある」
「説明不足が育成のボトルネックになっているかもしれない」

と感じられた方は、お気軽にお問い合わせください。

では、どう可視化するのか

管理職の「表現力」に、似た傾向を感じたことはありませんか。

GROW360+では、こうしたコミュニケーション関連のコンピテンシーも含め、360度データから現場の実態を可視化できます。

👉 GROW360+の詳細を見る

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