

ライオン株式会社様
#GROW360
#評価
#活用事例
歯磨き、歯ブラシ、洗剤や石鹸などの製造販売を中心とした生活用品メーカー、ライオン株式会社ではGROW360を活用した「人材の視える化」に取り組んでいます。360度評価を行う「GROW360」導入の経緯から、導入後の社員や経営陣の反応、得られた効果、今後の展望について人材開発センター大道寺様にお話いただきました。
※本記事の掲載内容は全て取材時(2022年2月)現在の情報に基づいています

目次
ライオンでは、社員の能力を可視化して、「人材の視える化」を実現しようと考えていました。どの部署にどういった能力の人材がいるのかを明らかにし、経年変化も含めたデータを蓄積していくということです。
これまでもコンピテンシー評価による能力の可視化には取り組んでいましたが、上司評価だけだったため、上司の想いなどによって評価が左右されてしまうことがありました。そこで、360度評価を導入して能力を測定しようと考え、IGSの「GROW360」を含めていくつか検討しました。
最終的に「GROW360」に決めたのには二つ理由があります。一つ目は、「評価バイアス補正」です。評価者ごとの評価バイアスを、AIを活用して補正する信頼性の高さに魅力を感じました。
二つ目は、IGS社と運用体制の構築から「一緒に作り上げていける」ところに安心感があったことです。データ活用に関するアイデアはあったものの、具体的にどう活用すればよいのか決まっていない状態でのスタートでしたので、例えば25個あるコンピテンシーの、どれが自社にとって優先順位が高いのか、取得したデータをどう分析し、それをいかに人材育成に活かしていくか、そういったことも相談できる会社であるところが、大きな決め手となりました。

「GROW360」を導入したところ、まず経営陣から非常に良い反応が得られました。IGSが持っている外部ベンチマークデータとの比較で、ライオンの人材を外から見るとどうかというところが明らかになったのが理由の一つです。「変革に向けたダイナミズムの創出」が経営陣から人事に提示されたテーマなので、各部署でイノベーションが起きやすい環境を創出するためにどう「GROW360」を活用できるのか、検証を始めているところです。
ライオンには、生産、営業、研究、本社、と多種多様な部門があり、関係会社も多いため、さまざまな人が集まっています。例えば、研究と営業は理系と文系なので、資質や能力はかなり違うのではないかと予想していましたが、受検結果を見ると似ているところがあったりするなど、意外な気付きが得られることは少なくありませんでした。
一方で、社員に理解してもらうにはやはり苦労がありました。
予想していたことですが、まずは「面倒臭い」という反応がありました。ただ、オンラインでいつでもどこでも手軽に実施できる点が非常に良かったです。社員にはとにかく、「評価には使わない」ということを徹底的に説明しました。導入と同時に評価に使うということではハードルが高くなってしまいますので、あくまでも社員の成長のために活用するという方針を伝えました。データの蓄積を重視しているので、年1回の計測を定期的に行うことにしています。
受検結果は、上司から部下へのフィードバックでも活用しています。「部下の成長が見て取れる」と楽しんでいる上司もいますよ。フィードバックをポジティブに受け止める部下が多い一方で、自己評価と他者評価の差が大きい場合に、他者評価の方が低くて落ち込んでしまう部下もいます。そのようなシーンでは、上司がうまく部下をサポートすることが重要ですので、フィードバックのためのトレーニングにも力を入れており、IGSにもかなりアドバイスをいただいています。

現在、ライオンでは、上司と部下の関係性向上に力を入れています。上司のマネジメントを3年間かけてアップデートするというプログラムを実施しているのですが、そこでも「GROW360」で取得したデータを活用し、「科学的に人を育てる」ことができればと考えています。また、気質や相性などを考慮した、最適な人員配置にも活用できればと考えています。
最も重視しているのは、社員の「キャリア自律」です。人が育つ会社になるためには、自分で能力を高めていける社員を育てることが必要です。例えば、「この仕事をやりたいから、このコンピテンシーを伸ばそう」と本人が考え、それに対して上司が支援する、というような社内風土を創れたら理想的ではないでしょうか。
今後は、「GROW360」で取得したデータを人的資本に関する情報開示にも活かすといったことも視野に入れつつ、ライオンの企業価値向上を見据えて、さまざまな活用方法を検討していきたいと考えています。
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