

Institution for a Global Society(IGS)
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#360度評価
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#GROW360+
#人材育成
#活用事例
仕事に一生懸命取り組んでいるつもりなのに、
「言い方がきついと言われた」「距離を置かれている気がする」
そんな違和感を覚えたことはないでしょうか。
多くの場合、本人に悪意はありません。
むしろ、成果を出そう、責任を果たそうとする中での行動が、意図せず周囲に負担や圧力として伝わってしまうことがあります。
本シリーズ「実録・HRケーススタディ」では、IGSの営業担当が日々お受けしている実際のご相談をもとに、人事部門をはじめとするビジネスパーソンの皆さんが前向きに仕事に向き合うためのヒントをお伝えしています。
今回は、
「自分では気づきにくい行動のクセ」「ハラスメントと思われてしまう可能性があるポイント」
を、行動データの考え方をもとに、やさしく整理していきます。
誰かを裁くためではなく、自分自身を守り、よりよい関係を築くための視点として、ぜひ読み進めてみてください。
多くの人が誤解しがちなのは、ハラスメントは「悪意があったかどうか」で判断される、という考え方です。
実際には、
・どんな意図だったか
・どれだけ正しい指示だったか
よりも、「周囲にどう受け止められたか」が重視されます。
自分では「はっきり伝えただけ」「効率を優先しただけ」と思っていても、
相手にとっては「否定された」「追い詰められた」と感じられることもあります。
このズレは、誰にでも起こり得るものです。
問題になりやすいのは、特定の行動が「強すぎる」「弱すぎる」状態です。
たとえば、
・決断力や推進力が高い
・結論を急ぎ、曖昧さを嫌う
これは本来、リーダーシップの強みでもあります。
一方で、
・相手の気持ちを確認する余白が少ない
・途中の説明や納得のプロセスを省いてしまう
といった傾向が重なると、「圧が強い」「話を聞いてもらえない」と受け取られてしまう可能性があります。
重要なのは、良い・悪いではなく、「行動の偏り」に気づくことです。
ある製造業企業様から、次期リーダー候補の育成を目的に「本人が強みを活かしながら、より健全に成果を出し続けるためのフィードバック設計」についてご相談をいただいたことがあります。
候補者の皆さまはいずれも高い成果を上げており、現場からの信頼も厚い。
一方でご担当者様は、「成果は出ているが、今後さらに役割が大きくなるほど、本人にとっても周囲にとっても負荷が出やすいポイントがあるかもしれない」と感じていました。
そこで私たちは、「個人を評価するため」というより、「育成の材料を増やすため」に、360度評価(周囲からの受け止められ方を含むフィードバック)を活用しました。
結果として一部の候補者に、たとえば「意思決定の速さ・推進力は強みとして高い一方で、周囲の意見を十分に取り込むコミュニケーションが弱みとして出やすい」といった、強みと課題が表裏になって現れるパターンが見えてきました。
こうした傾向は、本人の資質の善し悪しを断定するものではありません。
むしろ、役割が大きくなるほど「強みが強みのまま発揮されるために、どんな補い方が必要か」を考えるためのヒントになります。
そのため私たちは、結果を単純に“良い/悪い”として扱うのではなく、本人の納得感を大切にしながら、
「これまで成果につながってきた強みは何か」
「次の役割では、どんな関わり方を増やすとより成果が安定するか」
という観点で整理し、次の成長につながる支援(目標設定や行動の具体化)へとつなげました。
自分の行動を振り返る方法として、上司や同僚、部下など、周囲からの見え方を知る仕組みがあります。
上記の360度評価も、その一つです。
これは、
・誰かを評価する
・問題行動を指摘する
・ためのものではありません。
「自分の行動が、どのような傾向として見えているか」
を、客観的に知るための材料です。
自分では当たり前だと思っていた振る舞いが、他者からどう映っているのか。
その差に気づくことが、行動を調整する第一歩になります。
大きな問題になる前には、多くの場合、小さな違和感が積み重なっています。
・会話が減る
・報告が簡素になる
・本音が出てこなくなる
こうした変化は、誰かを責める材料ではなく、関係を見直すサインとして捉えることができます。
自分の行動傾向を知っていれば、「もしかすると、少し強く出過ぎていたかもしれない」と立ち止まることができます。
それだけで、
・言い方を変える
・一言添える
・相手の意見を先に聞く
といった、小さな修正が可能になります。
ハラスメント対策というと、「管理される」「チェックされる」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし本来は、自分が意図せず誤解されることを防ぐためのものでもあります。
・悪気はなかったとしても、行動の受け取られ方によって、周囲との信頼関係に影響が出てしまうことがある
・その積み重ねが、気づかないうちに信頼関係を損ねてしまう
そんな事態を避けるためにも、「自分の行動がどう見えているか」を知ることは、大きな意味を持ちます。
「GROW360+」は、誰かの行動を決めつけるためのツールではありません。
・自分の行動のクセを知る
・周囲との認識のズレに早めに気づく
・より良い関係性をつくる
そのための、静かな気づきのきっかけを提供するものです。
もし、「自分の伝え方は大丈夫だろうか」「知らないうちに誰かを傷つけていないだろうか」そんな思いが少しでも浮かんだなら、それは成長の入り口かもしれません。
自分自身を守り、周囲と気持ちよく働くための一歩として、この考え方を役立てていただければ幸いです。
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