組織を成長させるために、求められる社員のパフォーマンスとは何でしょうか?
GROW360は従業員の能力を、気質、コンピテンシー、スキルの3つから捉えます。
今回は、この3つの能力について解説します。
気質
気質とは人間それぞれが生来備えた潜在的な性格のことです。社員の気質を知ることは、仕事の適正を知る上で重要な指標になります。気質を知る上で、世界で最も信頼性が高いと言われている分析方法が「ビッグ5」で、これは文化差・民族差を越えた普遍性を持つものとされています。
GROW360では、ビッグ5理論に基づく5つの因子のスコアを測ることで、自分自身の向き不向きや、職場内の人間関係やストレス対処法などの手がかりを得ることができます。
【ビッグ5の5因子】
対人関係や外界に対する働きかけによる積極性を示す「外向性」
対人関係による共感性や思いやりに関わる「協調性」
仕事面によるセルフコントロールや責任感に関わる「誠実性」
情動による「情緒安定性」
知的関心による「開放性」
コンピテンシー
コンピテンシーとは、企業の人事評価や面接の評価軸として利用される「成功する人の行動指標」のことで、経験や行動によって養われるソフトスキルに該当します。GROW360では4カテゴリーに属する計25項目のコンピテンシーを定め、計測します。
認知カテゴリー
自己カテゴリー
個人的実行力、内的価値、ヴィジョン、自己効力、成長、決断力、耐性、感情コントロール、興味
他者カテゴリー
表現力、柔軟性、共感・傾聴力、寛容、外交性、影響力の行使、情熱・宣教力
コミュニティカテゴリー
組織への働きかけ、地球市民、組織へのコミットメント、誠実さ
GROW360のコンピテンシー評価は、社員自身の自己評価に加え、周りの同僚・上司・部下からの360度評価、この2つの視点から計測します。
コンピテンシーを短期間で向上させることは難しいですが、普段から日々の行動を意識し、工夫することで高めることが可能です。早ければ、3ヶ月程度の期間で変化が現れる事もあるでしょう。
スキル
スキルとは、専門知識や能力のことで、ペーパー試験で評価できる力です。英語、ファイナンス、学位、運転、その他資格などを指します。
スキルは、きちんと勉強しなければ習得できません。そのため、努力の過程はソフトスキルの向上にもつながります。資格取得のために必死に勉強することで、ハードスキルとしての資格取得と、「個人的実行力」等の中長期的なコンピテンシーの成長につながるのです。
まとめ
気質・コンピテンシー・スキル。この3要素を継続的に観測することによって、社員の成長支援、職場の人間関係の改善、適材適所の人材配置などに役立てることができます。
GROW360の評価システムで、ぜひ強い組織づくりにチャレンジしてみてください。