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【データ×採用】ベンチャー・中小企業が勝つためのターゲット設定

#要件定義

採用のスタートが人材要件の定義であることは先日の「新卒採用の要件定義について」で書いた通りですが、その中で競合を意識することの必要性について触れました。

特に中小企業やベンチャー企業など、強い採用力を持たない企業ほど、勝てない土俵で勝負するより、勝てる土俵を見つけることが重要だと考えます。

より平たく言うと、みんなが欲しがる人を取りに行っても敵わないから、もう少しライバルが少ない人にターゲティングして、勝負しよう!というお話です。

今回は、人材要件の中でも特に人気とされる「論理的思考力」「課題解決能力」について、できるだけライバルと戦わないようにターゲティングする方法をデータを交えてお話したいと思います。

目次 目次

今”持ってる”人が人気ならこれから”持つ”人を狙いに行く

新卒採用は中途採用と違い、ポテンシャルを見抜く採用ですが、その中でも活躍までに要する時間が短い人の方が人気なのは当然です。投資に対する回収が早いわけですから。

上記に合わせ、活躍までに要する時間が短い人は、すでに活躍に必要とされる能力が開発され、行動や言動などに表出していることが多く、見極めを誤るリスクも非常に低いため、多くの企業からモテモテになります。

では、採用力を持たない企業はどうすればいいのか。
答えはシンプルで、これからその能力が開発される可能性が高い人材を狙いに行くのが合理的です。

では、今回のテーマでもある「論理的思考力」「課題解決能力」が能力開発される可能性が高い人材とはどのような人材なのでしょうか。

「誠実性」が高い人は「論理的思考力」「課題解決能力」が伸びやすい

海外の論文*では、「論理的思考力」「課題解決能力」の成長可能性と相関するものとして「誠実性」という気質が挙げられます。気質とは、人間が先天的に備えている潜在的な性格を指します。
また、ここでの「誠実性」とは「快楽性」と対極にある気質とされており、誠実性が強い人、快楽性が高い人の特徴は以下の通りに定義づけられています。

誠実性が高い人

●意志が強く、目標に向かい日々努力を怠らない人
※一方で、強迫的に完全主義に陥り、他者や自らを苦しめる場合がある

快楽性が高い人

●環境や自分をありのままに受け入れて、こだわりが少ない
※一方で、継続的に物事を進められなかったり、軽率な判断をしたりする場合がある

つまり、「誠実性」が高ければ高いほど、「論理的思考力」「課題解決能力」が伸びる期待値が高いということ。論文の内容だけでなく、弊社が提供するサービス「GROW360」で収集された過去の膨大なデータからも同様の相関が検知されています。
この相関を利用し、「誠実性」をしっかりと人材要件に加え、見極めていくことをオススメします。

いかにして「気質」を測るのか

気質を測ることは簡単ではありません。
測ることが簡単であれば、全社このアプローチをしているはずです。
気質とは、本人も気づいていない潜在意識下に存在するものであるため、行動などに表出しづらく、第三者が有無や程度を判断することは非常に困難です。

だからこそ、より信憑性の高いアセスメントツールを用いて測定すべきだと考えます。

宣伝にはなってしまいますが、弊社のGROW360もその一つ。
iATテストという人の指の動きや反応を元に、本人が持つ潜在意識下にアプローチし、気質を可視化することができます。

気質を正確に測定し、「今持っている」だけでなく、「これから持つ」も正しく評価していく。
そんな戦略的なターゲティングで採用を勝利に導いてはいかがでしょうか?

出典元:How the Big Five personality traits in CPSQ increase its potential to predict academic and work outcomes

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