4月になり新しい年度になりました。
新卒入社や異動、あるいは中途採用などで職場の顔ぶれが変わり、新たな目標に向けて活性化するこの時期。
このタイミングで効果的な研修プログラムを導入し、組織のパフォーマンス向上やチームビルディングに取り組みたい方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、GROW360を教育研修に活用する方法をご紹介したいと思います。
教育研修における課題
教育研修の共通課題として浮かび上がってくるのは、「誰に」「何を」「どのくらいの水準で」行えばよいのか判断できないという事です。
そのため、昇進・昇格の際にその職務に共通して必要となるスキルを対象とした「階層研修」が行われていることが多いのが現状です。
また、自律的な学びを促す目的でe-Learningを導入するケースもあります。
しかし、各自が伸ばすべき能力や苦手な能力を正しく認識していなければ、効果的な研修科目選択に繋がらず効果は薄いでしょう。
GROW360の特徴と教育研修への活用の流れ
GROW360は、3つの評価軸によって多面的に評価を行い、より効果的な教育研修カリキュラムを設計できます。
GROW360で計測できる3つの評価軸
他者評価(コンピテンシー・スキル)
自己評価(コンピテンシー・スキル)
潜在的評価(気質)
活用のステップ
1. 組織内調査
はじめに、組織内の調査をGROW360で行い、全体におけるコンピテンシーやスキルの水準を計測します。
2. 必要な能力の特定
組織内調査の結果から、業務を行うために必要なmust要件の能力、ハイパフォーマー等の分析を実施。
さらに、より好ましいと考えられるwant要件の能力を特定することで、組織ごとにカスタマイズされた人材要件の定義を行うことができます。
3. 個人のポテンシャルの発見
GROW360ではコンピテンシーやスキルとは別に、気質と呼ばれる潜在的な性格を計測できます。
iAT(潜在連合テスト)という個人の潜在性を抽出するゲームを通じて表面には現れにくい気質を捉えます。
コンピテンシーにはそれぞれ伸ばしやすい気質特性があり、
気質を測る事で、その人に適したコンピテンシーのポテンシャルを発見できます。

4. 目標・研修テーマの特定
また、自己評価・他者評価のギャップを認識することで、自信過剰なものを補正し、逆に過小評価しているものに自信を持つことで、自身が身につけるべき能力とその水準を明確にし、目標や研修を受けるべきテーマを特定することができます。

5. 業務や研修を通じた能力開発
このような気質・自己評価・他者評価が組み合わさったデータを活用する事で、社員のポテンシャルや主観と客観とのギャップを意識することが、業務や研修でのより効果的な能力開発を実施できます。また、外部の研修実施企業との連携においても、これらの情報を活用することで効果的な研修が可能となります。
まとめ
GROW360を活用することで、今回紹介したような「定量的な計測結果を用いたエビデンスベースの能力開発」のPDCAサイクルを回すことが可能となります。
このサイクルを定期的に回すことで、これまで解決することができなかった教育研修に新たなアプローチをご提供することができます。
教育・研修等の人材開発は中長期的な目線が必要です。
長期的かつ多面的なデータを蓄積し、それを分析・活用することができるGROW360は、長い目線で人の成長を支援することを可能にします。