「求める人材の要件定義がなかなかできない。」
人事担当の多くの方が共通に抱える課題ではないでしょうか?
これは、就活ランキング常連の大手企業も例外ではありません。
要件定義がはっきりせず、面接時の質問ポイントを面接官にうまく共有できない。
結果として、内定者が将来的にパフォーマンスを発揮できる人物なのか確信が持てない。
そんな疑問を抱かれるそうです。
また、求める人物像について、マネジメント層から「地頭がいい」や「コミュニケーション力が高い」というフレーズを一度は耳にしたことはないでしょうか?
このような曖昧なイメージでもって、採用活動が進んでいる現場は実際に多いのだと思います。
そこで今回は、GROW360を活用することで自社が求める人材像を明確化する方法をご紹介します。
GROW360では、求める人物像を定義する際、2軸でとらえます。
これをそれぞれ、must要件、want要件と仮に名付けます。
must要件
must要件とは、会社で必ず求められる能力のことです。
図1は、GROW360で計測したコンピテンシーの分布です。この分布から、全体的に高いスコアのコンピテンシーが自社で求められる基礎能力であることがわかります。
これがmust要件です。

want要件
次に、want要件です。
want要件とは、職場内で成果を残している人が持つ、あると望ましい能力の事です。
図2をご覧ください。
GROW360では、組織で活躍している人材にフラグをつけ、計測したデータと組み合わせて機械学習を行います。
それにより、活躍している人材が持つコンピテンシーの特徴が明確になります。
これがwant要件です。

また、「活躍している人材」だけではなく、「地頭の良い人材」や、「コミュニケーション力が高い人材」などのフラグを付けて同様の分析をすることで、職場内で曖昧に使われている用語がどのような能力を表すのかが明確になります。
共通の目線を持った採用活動が行えるように、必ず持っていて欲しい能力、より望ましい能力を共有してみてはいかがでしょうか?
GROW360によるmust要件・want要件の抽出をぜひご参考ください。