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客観的なデータ活用により仮説を裏付け。GROW360で組織マネジメント改善に着手。

#GROW360 #活用事例

 

 

 

2024年に創業100周年を迎える株式会社タムラ製作所様。自社開発した高品質のラジオ受信機用トランスから始まり、多種多様なエレクトロニクス製品を生み出してきました。今では電子部品、電子化学実装、情報機器の開発・製造・販売を、アジア・欧米などグローバルな拠点で展開しています。

株式会社タムラ製作所様は、人材領域の無形の知を可視化し、日々蓄積されていくデータの有効活用を目的としてGROW360を導入されました。導入から3年目を迎える同社では、どんな取り組みがおこなわれているのか、どんな変化が生まれてきたのか。社内で取得されたデータの活用に関する様々な知見を伺いました。

 

<目次>

【導入の背景】

人事領域の属人的知見を可視化したい

 【導入の決め手】

バイアス補正の仕組みや、充実したサポート体制が決め手

【導入後の変化】

マネージャーの行動分析により、心理的安全性の中身が明らかに

客観的なデータは、昇格面接でも活用できる

相性や、組み合わせによる適性も可視化

 【今後に向けて】

導入3年目で経営層にもデータ活用が浸透

【IGSへのメッセージ】

多様な顧客情報をベースにしたナレッジを期待

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株式会社タムラ製作所
執行役員 人事総務本部長
場本 潤 様

 

 

【導入の背景】

人事領域の属人的知見を可視化したい

多くの会社と同じように、私たちの会社でも人事領域での判断は経験や勘といった要素で検討されることも多く、データや数値に基づいたノウハウ化がされていませんでした。いわゆる無形の知であったこの分野の知識や経験を可視化し、さらなる組織としての成長を目指そうとしていました。一方で、プレイヤーとして業績を上げた社員が評価されやすいという風土があり、一部の管理職にマネジメントスキルや適性が不足しているため若手が離職してしまうケースも発生していました。こうした事態に手を打つべく有効なデータの取得と分析、活用を検討する中でGROW360に興味を持ちました。

 

 

 

【導入の決め手】

バイアス補正の仕組みや、充実したサポート体制が決め手

360度評価については以前から導入をしていました。運用に負荷がかかる制度ではありますが、やはり必要なデータですので、費用対効果も見据えつつ実施していました。とは言え随分前から導入しているため、GROW360と比べると非常にシンプルな内容です。その点、GROW360では受検者本人へのフィードバック支援や、他データとの組み合わせによる分析、またバイアス補正の仕組みもあり、既存手法のアップデートとして導入を決めました。上下の関係性や横同士の関係性など、評価者により発生するバイアスを軽減できる仕組みがあるのは魅力的でした。また、サポートも丁寧で満足のいくものでした。問い合わせにもスピーディに対応してもらえるため、スムーズな運用が可能です。

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【導入後の変化】

マネージャーの行動分析により、心理的安全性の中身が明らかに

GROW360導入の大きなポイントの一つでもあったのが、前述のようにマネジメント層のスキルの可視化です。特に、心理的安全性という観点からマネージャーと組織の状態を数値によってとらえたいという気持ちがありました。元々、プレイヤーとして業績を上げた社員が評価されやすいという風土がありましたが、彼ら彼女らが部下の管理や仕事の管理、中長期的な事業戦略の策定ができるかと言えば、そうとは言い切れません。そのため、組織として機能しなくなり、局所的に離職率が高くなることもありました。そこで部署毎にGROW360で取得したデータで分析してみると、うまくいっている部署とそうでない部署との違いが明確になりました。例えば、問題のある部署のマネージャーには「ヴィジョン」「共感・傾聴力」「表現力」などの値が低く出るという傾向が見られました。つまり、こうした分野の数値が高いマネージャーなら心理的安全性の高い組織がつくれるのかもしれません。

 

 

客観的なデータは、昇格面接でも活用できる

GROW360のデータは管理職への昇格面接でも活用しています。面接者の自己評価と他者評価のギャップをデータとして取得し、面接時の資料として活用しています。昇格面接の対象者は自己評価が高い場合が多いのですが、他者評価とのギャップがある場合も少なくありません。そうしたデータに即したコミュニケーションが面接の場でできるのはありがたいですね。また、面接後には面接者向けにフィードバックの時間も設けているのですが、「昇格に向けてこんな能力を伸ばせるといいよ」などと根拠を示しながらアドバイスもできます。この取り組みを始めたのはまだ最近ですが、うまく機能していると感じます。やはり客観的なデータをもとに話していけるのは効果的ですね。

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相性や、組み合わせによる適性も可視化

マネージャー適性だけでなく、他にも様々な適性が出せそうな手ごたえを感じています。たとえば海外適性や、営業適性なども、今後データを蓄積してエビデンスを増やしていければ、傾向が見えてくるのではないでしょうか。ゆくゆくは採用や育成にも活かせる可能性があります。こんな行動特性を持っている方にはこんな研修でこの能力を伸ばしてあげよう、などの人材育成戦略も立てられます。また、社員個々人ではなく、社員と社員、社員と組織の組み合わせによるマッチングの度合いを見ることができるのも興味深いポイントです。こんなマネージャーの元にはこのメンバーをつけるとうまくいく、などですね。もちろん実際の仕事現場への配属となると電気や化学などの専門性・スキルといった要素も検討事項に入ってきますので、GROW360単体のデータだけでなく、専門性やスキル面も踏まえてじっくり検討する必要はありますが、可能性は感じています。

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【今後に向けて】

導入3年目で経営層にもデータ活用が浸透

GROW360のデータを各シーンで活用するようになり3年目に入りました。今では経営陣からデータを基にした指摘が出ることもあるほど、組織の中に人事データの活用が浸透してきました。これまで肌感覚として持っていた仮説が、データ分析により裏付けられたのは大きなポイントです。GROW360導入前には、パフォーマンスの結果だけでしか数字が見えなかったのが、今では各部署のマネジメント手法の違いなども可視化してみることができます。やはり「数値化できる」という点は使い勝手がいいですね。私たちは会社目標として、従業員のエンゲージメント向上を掲げているのですが、この目標を達成していくためにもGROW360はまだまだ活用シーンが多そうですね。

今後は、得られたデータにより可視化された問題にどんな手を打っていけるか、が課題になりそうです。何らかの気づきを提供するのか、研修をするのか。日々データを蓄積しながら、組織活性化に向けた様々な活用方法を考えていきたいと思います。

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【IGSへのメッセージ】

多様な顧客情報をベースにしたナレッジを期待

導入からこれまで、私たちなりにGROW360の活用を検討してきました。ですが、私たちだけでは取り組みにも、情報収集にも限界があります。その点、IGS様は様々なお客様へのサポートをされ、多くのデータ活用ノウハウをお持ちだと思います。ぜひ今後とも、情報や参考事例のといったナレッジやソフトデータのご提供も含めたサポートを期待しています。

 

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